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クロッシング

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2008/韓国監督:キム・テギュン出演:チャ・インピョ、シン・ミョンチョル
この映画は、北朝鮮の過酷な現実を逃れて韓国に脱出した脱北者の男性が北朝鮮に残してきた息子を救出するために苦闘する姿を描いたヒューマンドラマで、
貧困にあえぐ北朝鮮の庶民の生活ぶりや脱北者の残された家族が強制収容所に入れられて飢えに苦しむ様子など、
外国人の目から隠されている北朝鮮という異常な独裁国家の実態が生々しく再現されていて、韓国では100万人の観客を動員した大ヒットになったそうです。


『クロッシング』予告編

『クロッシング』本編英語字幕付き1~10

この映画は2010年に日本で公開されたのですが、日本での公開にこぎつけるまでは紆余曲折があったそうで、
そのへんの事情をこの映画の配給にかかわったアジア映画社代表取締役の朴炳陽(パクピョンヤン)氏が語っています。

【朴炳陽】映画「クロッシング」は何故公開が遅れたのか?[桜H22/4 /26]

パク氏によるとこの映画の日本公開権を最初に買い付けたのはシネカノンという会社で、
「二〇〇九年春、シネカノン有楽町ほか、全国ロードショー」と宣伝され、公式サイトまで作られていたにもかかわらず、いっこうに公開されず、公式サイトもいつのまにか消えてなくなったそうです。
あとになってシネカノンは、韓国側の権利関係者に、日本公開版権料を一割しか支払わず、9割の残金については支払う素振り見せながらも、再三、延期していたことが判明します。
つまり、シネカノンは、この映画を日本で公開すると宣伝しながら、実際には公開する権利をもっていなかったということになりますが、なぜこのような不可解な行動を取ったのでしょうか?
北朝鮮にとってきわめて不都合な内容のこの映画の日本での公開を阻止するために、とりあえず手付金として版権料の一割だけ払って他の配給会社によるこの映画の買い付けを妨害しておいて、
公開を引き延ばすことでこの映画をお蔵入りさせる魂胆ではなかったかといわれています。
このシネカノンという映画配給会社の社長は、李鳳宇(リ・ボンウ)という在日朝鮮人で、父親は朝鮮総連の幹部、本人は小学校から大学まで朝鮮学校で学び、朝鮮大学卒業後は、朝鮮総連の機関紙である朝鮮新報に入社しています。
その経歴をみればわかるように、朝鮮総連べったりの人間なのですが、その後、映画配給の仕事に従事するようになり、1989年に映画配給会社シネカノンを設立します。
1993年、『月はどっちに出ている』(崔洋一監督)で初の映画プロデュースを手掛け、キネマ旬報監督賞など多数の映画賞を受賞。
2000年に韓国映画『シュリ』、2001年には『JSA』をヒットさせ、韓流ブームの火付け役と呼ばれます。
2005年に在日朝鮮人の高校生と日本人高校生の恋愛を描いた青春映画『パッチギ!』(井筒和幸監督)をヒットさせて多数の映画賞を受賞。
続く2006年には、『フラガール』(李相日監督)で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞しています。
このようにリ・ボンウは、日本で韓国映画の輸入・配給を行う傍ら、在日朝鮮人を主人公にした映画を製作・配給し、崔洋一や李相日のような在日の監督をデビューさせているのですが、
日本で配給した韓国映画は、従北左翼視点の映画ばかりで、日本で制作・配給してヒットした『パッチギ!』も前記のアジア映画社代表のパク氏によると朝鮮総連の主張が巧みに織り込まれている朝鮮総連翼賛映画だそうです。
パク氏は、このリ・ボンウを北朝鮮の文化工作員であると断言していますが、彼がパク氏のいうように北朝鮮の工作員であるならば、『クロッシング』の日本公開を阻止しようとした理由も納得できます。
私が初めてシネカノンの名前を知ったのは、2008年に公開された阪本順治監督の映画『闇の子供たち』がタイで上映禁止になったというニュースを聞いたときです。
この『闇の子供たち』は、梁石日(ヤン・ソギル)という在日朝鮮人の小説家の原作に基づいた、心臓移植の必要な子供を抱えた日本人の夫婦がタイにやってきて、タイの臓器密売組織と接触してタイ人の子供の心臓を買うという、
現実にはまったくありえない荒唐無稽なストーリーをノンフィクションと称してあたかも実際に起きているかのように描いた悪質な反日映画で、
2008年9月23日に開催されたバンコク国際映画祭で上映される予定だったのが、タイ当局によって「タイの実態を反映していない」との理由で、上映拒否されています。
実は、この作品がタイで上映される予定だった日に、タイでは北朝鮮拉致被害者の横田めぐみさんを取り上げたドキュメンタリー映画『めぐみ-引き裂かれた家族の30年』が上映される予定になっていたそうで、
それに合わせて、タイで日本人が児童買春や臓器売買に関わっていると主張するこの『闇の子供たち』を上映して日本人の評判を貶めることで、
タイにおける北朝鮮のイメージの悪化を相殺する目的があったのではないかといわれています。
この『闇の子供たち』は、日本ではシネカノンが運営するシネカノン系列映画館で上映されていて、バンコク映画祭へのこの作品の出品にもシネカノン社長であるリ・ボンウが関わっていた可能性は十分にあります。
というのは、リ・ボンウは、北朝鮮による日本人拉致が公けになった2002年にも、この『闇の子供たち』の監督の阪本順治に、
1973年に当時の韓国の野党政治家で後に韓国大統領になる金大中が日本のホテルに滞在していたときに韓国KCIAによって拉致監禁された「金大中事件」を描いた映画『KT』を監督させて配給しているのです。
つまり、北朝鮮による日本人拉致が日本国民の関心の的になっているまさにそのときに、30年も前に起こった金大中事件を持ち出してきて、拉致をやったのは北朝鮮だけではない、韓国もやっていたとアピールしたわけです。
前述のアジア映画社代表のパク・ピョンヤン氏によると、リ・ボンウは、四方田 犬彦をはじめとする日本のサヨク映画評論家たちを引き連れて何度も訪朝しているそうで、
これら北朝鮮シンパの評論家たちに『月はどっちに出ている』(崔洋一監督)、パッチギ!』(井筒和幸監督)、『フラガール』(李相日監督)などのシネカノン制作・配給作品をべた褒めさせ、

彼らが審査員を務める各種映画コンクールで、これらの作品が受賞できるように工作したといいます。
昨年、前述した反日映画『闇の子供たち』に出演していた宮崎あおいと妻夫木聡が出ている映画『怒り』を観ました。
この映画は猟奇的な殺人犯を描いたかなり後味の悪い作品だったのですが、特に不快感を覚えたのは、沖縄で日本人の少女が米兵たちに強姦されるシーンで、その執拗かつエグイ描写は見ていて不愉快でした。
この映画には、沖縄の米軍基地反対デモのシーンも出てきて、もしかして監督はサヨクなのかと思って調べてみたら、やっぱりシネカノンが売り出した在日の李相日でした。
彼らはこういう娯楽映画にも、さりげなく反日反米思想を盛り込んでくるんですよね。
現在、日本映画監督協会理事長を務めているのは、リ・ボンウが『月はどっちに出ている』で監督デビューさせた在日監督の崔洋一で、
リ・ボンウの工作によって、日本映画界が総連系の人脈で固められていることがよく分かります。
シネカノンは2010年に倒産したそうですが、前出のパク氏によるとこれは計画倒産だそうで、リ・ボンウはSUMOMOという新しい映画製作会社を設立してさらなる反日工作に励んでいるそうです。
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李 鳳宇(リ・ボンウ)シネカノン元社長








参照ウェブサイト:アジアン・リポーターズ

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