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カンボジアで「性奴隷」をねつ造した人権活動家(2)

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ソマリー・マムを創った男、ピエール・ルグロ
前回の記事
ソマリー・マムの嘘やねつ造を告発するニューズウィークの記事が出てだいぶ経ってから、彼女のフランス人の前夫、ピエール・ルグロがPRIというオンライン・ニュースサイトのインタビューを受けています。
Cambodia:Somaly Mam’s ex-husband speaks out
このピエール・ルグロというフランス人は、「ソマリー・マムを創った男」と呼ばれているそうですが、彼は「性奴隷」だったソマリーを売春組織から救い、彼女と結婚して一緒にNGO団体AFESIPを立ち上げた人物です。


しかし、このインタビューの時点で、彼はすでにソマリーと離婚していて、AFESIPの活動からも手を引いています。
そのせいか、ソマリーとAFESIPの活動についてかなりあけすけに実情を語っています。
たとえば、ソマリーの娘が人身売買組織によって誘拐されたという話はソマリーがでっちあげたもので、実際は、娘はボーイフレンドと駆け落ちしただけだと明言しています。
彼によるとこの娘はソマリーの実の娘ではなく姪だそうですが、彼はソマリーの両親とも会っているそうで、彼女が孤児だったという自伝で語っている話は嘘であることを知っていたことになります。
彼はその点について訊かれて、「彼女が経歴を偽っていたことなど大した問題ではない。寄付金を集めるためにお涙頂戴式の話をでっち上げるのはどこのNGOでもやっていることだ」と平然と言い切っています。
彼はAFESIPでは広報担当で、欧米の援助機関から寄付金を集めるためにソマリーを広告塔として欧米メディアに売り込んでいたそうですが、
「ソマリーは美人でセクシーだったから、欧米のメディアはすぐに彼女に飛びついた」と語っています。
ソマリーと別れた理由は、彼が用済みになったからだそうで、彼が欧米のメディアや援助機関にソマリーを売り込んだお陰で、ソマリーは有名になったのですが、
人権活動家として名声を確立したあとは、寄付金を独り占めするために彼を追い払ったというのです。
ソマリーに関するニューズウィークの記事が出てからインタビューの依頼が殺到したそうですが、中々インタビューを受ける気になれなかったのは、
ソマリーとその手下たちに「余計なことをしゃべると殺す」と脅かされていたからだ、などと物騒なこともいっています。
ソマリー・マムを国際社会に売り込むのに大きな力を貸したもうひとりの人物にニューヨークタイムズのニコラス・クリストフ記者がいます。
このニコラス・クリストフというアメリカ人ジャーナリスト(ヨメは中国人)は、かってニューヨークタイムズの東京支局長だったときに、
「日本女性にはレイプ願望がある」とか「日本の電車は痴漢だらけ」とか「日本人の夫婦は愛がなくとも生きていける」などのタイトルの日本人にたいする偏見と悪意に満ちた数々の署名記事をニューヨークタイムズに寄稿し、
ニューヨーク在住の日本人女性の有志から抗議を受けた悪名高い反日ジャーナリストです。
彼の日本人に関する記事の中でもっとも悪質だったのは、三重県に住む79歳の元日本兵だった老人が、中国大陸で戦っていたときに14歳の中国人の子供を殺してすき焼きにして食べたことを告白したという記事で、
その記事を読んで驚いた産経新聞の記者がその老人を訪ねていって訊いたところ、たしかにニコラス・クリストフ記者の取材は受けたが、子供を殺して食べたなんて話はまったくしていないといったそうです。
こういう悪質なねつ造記事を平気で書くニコラス・クリストフ記者がニューヨークタイムズの署名記事で何度もソマリー・マムの活動を取り上げて、彼女の宣伝に一役買ったというのです。
ニコラス・クリストフがニューヨークタイムズに書いたソマリーに関する記事には、次のようなものがあります。
TheFace of Modern Slavery
この記事で、彼は売春宿に売られてベッドに身体を縛りつけられて身動きできないようにされて、毎晩20人の客の相手をさせられた6歳の少女をソマリーが救出したという話を紹介していますが、
常識的に考えて6歳の女の子が毎晩20人もの客の相手ができるはずもなく、ソマリーがでっち上げた嘘八百をよく検証もせずに、そのまま記事にしたことは明らかです。
ソマリーのスキャンダルが発覚したあと、彼は次のような弁明記事を発表しています。
When Sources May Have Lied
もしソマリーの正体を知っていたら、彼女について記事を書くようなことはしなかっただろう。ただ彼女を取り上げたのは私だけではない。CNNもワシントンポストも彼女をニュースや記事で取り上げていた。。。。
と、くどくど言い訳していますが、こんな低級なジャーナリストがピューリッツアー賞を二度も受賞しているというんだから驚きです。
トランプが「フェイクニュースばかり垂れ流すニューヨークタイムズは廃刊にしてしまえ」と批判するのももっともです。
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ニコラス・クリストフ記者とソマリー・マム
ソマリーはいろんな嘘をついたかもしれないが、彼女が売春婦として売られた多くの少女を救ったのは事実で、その点については彼女の功績を認めるべきだという意見もあるようですが、これもそれほど単純な話ではありません。
ソマリーは3000人の少女を救出したと主張しているのですが、それを証明する客観的なデータは存在せず、彼女が挙げる数字は信ぴょう性に欠けているといわれています。
さらに彼女によって「救出された」売春婦の多くは、自分の意志で売春を行っていた女性たちで、救出されることなど望んでいなかったというのです。
ある調査によると、カンボジア国内の売春婦の数は約28,000名で、その内、人身売買被害者は400人ほどだそうです。
つまり大半の売春婦は自分の意志で売春という職業を選択したセックス・ワーカーで、強制されて売春をやっているケースはごく一部にすぎないということになりますが、
ソマリー自身、過去に売春婦をやっていて、そのへんの事情はわかっている筈なのに、彼女は売春婦たちを「セックス・ワーカー」とは呼ばず、常に「被害者(Victim)」と呼んでいたといいます。
これは売春婦を救済することを目指したNGO団体や活動家によく見られる傾向ですが、一見、売春婦に同情的のように見えて、
実際には、売春を行っている女性の自主性を無視して、彼女たちを勝手に被害者に仕立て上げて世間の同情を集め、彼女たちを救済するという名目で寄付金を募って金儲けをしているわけで、
ソマリーはそのような悪質な人権ビジネスを行う活動家の典型といえます。
またソマリーたちがカンボジアで運営していた元売春婦を収容するシェルターでは、彼女たちの社会復帰を促すための職業訓練として裁縫や手芸を教えていたそうですが、
そもそもカンボジアでは、低賃金で長時間労働の縫製工場の仕事を嫌って売春婦になった女性が多いそうで、当然のことながら、彼女たちは再び縫製工場で働くことなど望んでいなかったといいます。
さらにこのようなシェルターでは、職業訓練の名目で女性たちを無給で長時間、縫製作業に従事させているところもあり、シェルターに収容されている女性にたいする性的虐待まで起こっているそうです。
カンボジアや隣国のタイで売春婦が多いのは、これらの国では、売春は手っ取り早く稼げる職業とみられていて、売春を行うことに抵抗を覚えない女性が多いからです。
これはアジア特有の性にたいして寛容な社会風土によるものですが、アジア諸国で売春婦の救済を目指して活動している団体の多くは、売春=悪とみなす欧米のキリスト教系団体で、
これらの団体にかかると、ただの売春婦が「性奴隷」などというおどろおどろしい名前で呼ばれるようになってしまうのです。
たとえばカンボジアで児童買春の根絶を目指して活動しているECPATというキリスト教系NGOの日本の関連団体であるECPAT/ストップ子ども買春の会は、
昭和天皇を戦犯として裁いた悪名高い「女性国際戦犯法廷」を実施した反日フェミの巣窟で、朝鮮人慰安婦のねつ造工作にも深く関わっています。
実際、ソマリー・マムの記事を読んでいると強い既視感に襲われます。
たとえば、ソマリーが少女たちにメディアにたいして自分たちは金で買われて性奴隷にされたというように指導したという話は、
福島みずぽが韓国人の元慰安婦の婆さんたちに記者会見で自分たちは強制連行されて慰安婦にされたというように教え込んだという話を彷彿とさせますし、
金を稼ぐために自分の意志で売春婦になったカンボジアのセックス・ワーカーを「性奴隷」と呼ぶのは、やはり自分の意志で慰安婦になった朝鮮人慰安婦を性奴隷」と呼ぶのと同じ事実を曲解した悪質なプロパガンダです。
ECPATのようなアジア諸国で反売春活動を行っている欧米のキリスト教系団体の最終的な目的は、性にたいして寛容なアジア諸国に、
性にたいして厳しいキリスト教的価値観を植えつけてアジア諸国を欧米の文化的植民地にすることだと思われますが、
その手先となって働いているのが、日本では児童ポルノ規制を叫ぶアグネス・チャンや日本の女子高校生の3割は売春をしているなどと誤った情報を欧米の人権活動家に吹き込んだ伊藤和子で、
カンボジアでは反児童買春・反人身売買の闘士として売り出したソマリー・マムだったわけです。
ソマリー・マムは、アジアは西洋よりも劣った地域で、西洋の助けなしには文明化できないというアジアにたいする偏見に満ちた西洋中心主義に迎合して、欧米の援助機関の走狗になることで大金を稼いだのです。
彼女は、売春を強要されて反抗したら片目をえぐりとられた少女とか、毎晩20人もの客を取らされた6歳の少女などの欧米のジャーナリストが喜んで飛びつきそうなショッキングなストーリーをねつ造して欧米メディアに報道させ、
それらの記事を読んで同情した欧米のセレブたちにうまく取り入って15億円を超える寄付金を集めました。
2010年にカンボジアを旅行した時、カンボジア女性の有能さが印象に残ったのですが、このソマリー・マム騒動によって、カンボジア女性は詐欺師としても超一流であることが証明されたわけです。
参照ウェブサイト:ティム・ティム


本日のつぶやき
ボヴ‏ @cornwallcapital 前世でどれだけ徳を積めば鳩居堂の息子に産まれる事ができるんだろうか。
バブル期に鳩居堂の社長は相続税の高さに悲観して、ビルから飛び降り自殺してるんだよね。


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