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同性婚合法化の背景にあるアメリカの家庭崩壊

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アメリカ南部、テネシー州で長らく駐在員生活を送られた梓弓さんのブログ「すめらぎいやさか」の「アメリカがやってるからダメ」(http://blog.livedoor.jp/fortofour/archives/1020299297.html)という記事で、

アメリカにおける同性婚合法化の背景にあるアメリカの家庭崩壊について書かれているので、ご紹介したいと思います。

梓弓さんによると、なんとアメリカでは、子供の3人に一人が未婚の母から生まれているそうです。

梓弓さんは、アメリカで長女が生まれたときに出生届を出しにいって、父親の欄が「Optional」と空欄になっていたので驚いたそうですが、

アメリカでは、子供に父親を与えるかどうかは、母親が選択して決めることになっているというのです!

アメリカの場合、結婚するよりもシングルマザーでいる方が、生活保護などの社会保障を受給できる権利が得られるので、

敢えて結婚しないという生き方を選ぶ母親が多いそうですが、子供にとっては、母子家庭で育つよりも、両親が揃っている家庭で育つ方が望ましいことはいうまでもありません。

また父親と母親の両方が揃っている家庭で生まれても、離婚が多いので、成年に達するまで生みの両親と一緒に生活できる子供は少数派だといいます。

日本では、夫婦が離婚するときは、父親か母親のいずれかが親権あるいは養育権を持つことが多いのですが、

アメリカの場合、両親が共に親権を持つ共同親権になることが多く、子供は離婚した父親の家と母親の家を交互に行ったり来たりして暮らすことになるそうです。

その結果、子供は父親の家で暮らしているときには母親の悪口を吹き込まれ、母親の家で暮らしているときには父親の悪口を吹き込まれて苦しむことになるといいます。

両方の親の家を行ったり来たりする不便に加えて、両親からどちらの親の味方になるかを迫られるのは、子供にとって辛いことでしょう。

またアメリカの場合、離婚した両親が再婚するケースが多いので、子供は、新しい継父や継母に適応しなければならず、そのことも子供に大きなストレスを与えることになるそうです。

さらにアメリカの場合、両親が揃っていても、片親であっても、子供に対するネグレクト(育児放棄)や虐待が日本とは比較にならないほど多いといいます。

以前、レオナルド・ディカプリオ主演の「バスケットボール・ダイアリーズ」(上の写真)という実話を映画化した作品を観たことがあります。

母一人子一人の片親世帯で暮らしているディカプリオ演じる主人公の少年は、ハイスクールで悪い仲間と付き合ってドラッグを覚え、それがみつかって学校を退学になってしまいます。

息子が退学になったことを知った母親は、怒って息子を家から追い出し、家を追い出された少年はホームレスになって、公衆トイレでホモ相手に売春するようになり、ドラッグにますます溺れて。。。

という転落の人生を歩むことになるのですが、観ていて驚いたのは、母親が口論の末に息子を家から追い出してしまう場面です。

「アメリカの親は、随分と簡単に子供を棄ててしまうんだなあ」と感心したことを覚えていますが、梓弓さんによると、アメリカには、子供のホームレスが100万人以上いるそうです。

梓弓さんは、アメリカで同性婚が合法化された背景には、このようなアメリカの家庭崩壊という現実が存在するといいます。

未婚の母や離婚の増加によって、かって標準的な家庭とされた両親とその間に生まれた子供で構成される家庭が少数派となり、

多くの家庭が、子供を育て、保護し、その利益を守るという家庭本来の機能を果たせなくなっているというのです。

その結果、同性婚にたいする伝統的な男女間の結婚の優位性を明確に示すことができなくなり、同性婚を受け入れざるを得なくなったというのが、梓弓さんの意見です。

そういえば、「同性カップルが子供を持つということ(2)」で紹介した、同性婚に反対するレスビアン・カップルに育てられた3人の女性も、

両親が離婚して父親を失った子供だったわけで、彼女たちの母親が離婚後にレスビアンのパートナーと一緒に暮らしはじめたのも、

単に愛し合っているという理由だけでなく、シングルマザーとして子育てするよりも、女性のパートナーであっても、家庭に稼ぎ手がもう一人いる方が暮らしやすいという現実的な理由があったのではないかという気がします。

現在、彼女たち3人は全員、結婚していて、夫と子供と一緒にシアワセに暮らしているそうですが、生みの両親と共に暮らしている彼女たちの子供は、

33パーセントの子供が未婚の母から生まれ、40パーセントの子供の両親が離婚する現在のアメリカでは、少数派に属するのです。

アメリカでは同性婚だけでなく、同性カップルにも養子縁組や里親になる権利が認められているそうですが、これも日本のゲイリブが主張するようにアメリカが「進んでいる」からではなく、

100万人以上のホームレスの子供がいて、子供の虐待や育児放棄がそこら中で起きていて、今現在、生命の危険に瀕している子供がゴロゴロいるという状況では、

男女の夫婦しか養子縁組したり、里親になれないなどと贅沢をいってられない、

同性カップルであろうが、一人暮らしの独身者であろうが、子供を保護してくれる人間がいれば、受け入れざるを得ないという現実が存在するからだといいます。

未婚の母から生まれる子供は、アメリカでは33パーセント、イギリスでは40パーセント、フランスで50パーセント、福祉国家といわれるスウェーデンでは60パーセントの子供が未婚の母から生まれているそうです。

それにたいして日本では未婚の母から生まれる子供は、全体の2パーセント程しかいないといいます。

日本では子供ができたから結婚するという「デキ婚」がよくみられますが、これは日本の男が女を妊娠させたら結婚して子供の面倒を見るのが男の義務だと考えている証拠でしょう。

日本でも最近は離婚する夫婦が増え、親による子供の虐待事件が日常的に報道されるようになっていますが、それでも欧米に較べると、家庭崩壊はまだそれほど進んでいないようにみえます。

そして欧米の同性婚容認の背景に男女の結婚制度の崩壊があるのであれば、日本で同性婚が認められるようになるのは、まだ当分、先のことになるでしょう。

いずれにせよ、日本は欧米に較べると遅れているから、欧米を見習わなければならないと盲目的に信じ、欧米の悪いところまで真似してしまうのは、非常に愚かなことだと思いますね。

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出典 : 社会実情データ図録
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1520.html


上の最初の表は、各国の出生数に占める婚外子(未婚の母から生まれた子供)の割合を示していますが、婚外子の割合の高い国と同性婚を合法化している国はぴったり重なります。

上の二番目の表では、日本とアメリカの出生数に婚外子が占める割合を比較していますが、アメリカでは戦後、一貫して婚外子が増え続ける一方、日本では婚外子の割合に殆ど変化がなく、低いまま推移しています。


私的男色論


本日のつぶやき

McLOVIN‏ @iMcLOVIN7 · 1月20日
在米出羽守で政治を語っている人たちは100%、政治に関係ない人たちだから信用しちゃダメだよ。特にリベラルなおばさんたちw。

NY在住のゲイリブのおばさんとかw


つぶやき2

現在のアメリカは、「本来のアメリカ」に戻りつつあるといえます。皮肉なことに、黒人差別も復活の兆しがあります。もちろん良くないことですが、モラルの話は別にして、アメリカの歴史を見ると、残念ながら黒人差別がアメリカ社会のある種の”安定要素”であることが確認できるのです。 by エマニュエル・トッド

「アメリカが駄目になったのは、黒人に参政権を与えたからだ」というコラムニストの故山本夏彦さんの言葉を思い出す。


つぶやき3

「ムーンライト」を観てきた。
昔は男はアル中、女は娼婦の役をやるとアカデミー賞をとれるといわれたが、今はゲイの黒人役をやればとれるらしい。


本日の蔵出し写真
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ザンジバルの宦官
宦官には竿と玉の両方をとってしまう場合と玉だけ抜いて竿を残す2種類があったらしい。後者の場合は挿入が可能なので、サルタンから声をかけられなくて孤閨をかこつハーレムの女性の相手をすることもあったという。ただ黒人のモノは長大なので、女性の体を傷つけないように竿に刀の鍔のような輪っかをはめて根元まで挿入できないようにしたそうな。




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