現在、アメリカでは、性同一性障害を含むトランスジェンダーが自分が望む性別のトイレや更衣室を利用できるようにすべきか、それとも生まれ持った性別のトイレを使用すべきかの論争が起こっているそうです。
そういえば、昨年、日本でも経済産業省に勤務する、心が女性である性同一性障害の職員が女子トイレの使用を認めないのは人権侵害にあたると同省を訴えたケースがありました。
経産省はこの職員の女性用トイレの使用を認めない理由として、この職員が女装しているものの性転換手術を受けておらず、戸籍上は男性のままであることを挙げていましたが、
現実に、男か女かを線引きする公的な基準は戸籍上の性別しかないわけで、自己申告で「私は女です」といわれて女子トイレの使用を認めてしまうと、
痴漢目的の男が女装して女子トイレに入ることも認めなければならなくなってしまいます。
またこの職員が女性用トイレを使用することを嫌がる同僚の女性職員もいるそうで、本人が思うほど職場で女として認められていない可能性もあります。
現在、この職員は身障者用トイレを利用しているそうで、それで十分ではないかと思うのですが、本人はあくまでも女として扱われることを望み、女子トイレを使用する権利を求めているのだそうです。
一口にトランスジェンダーといっても、この男性のように女性あるいは男性であると主張して女装あるいは男装していても、ただの女装した男性あるいは男装した女性にしか見えないケースは多数、存在します。
トランスの間で自分が望む性に見られることを「完パス」というそうですが、このような言葉が存在すること自体、完全な女性や男性に見える当事者が少ないことを示しているのではないでしょうか。
昨年、タヒチを旅行した機会に男として生まれながら女として生きているタヒチの第三の性、マフについて調べたのですが、
現在、タヒチにはこのマフと呼ばれる伝統的な第三の性に加えて、レレと呼ばれる新世代の第三の性がいることを知りました(「マフとレレ:タヒチの第三の性」を参照)。
マフとレレの違いは簡単にいうと、外見を女に見せるための外科手術やホルモン療法を受けているかいないかです。
マフは、女装することはあっても、身体は生まれたままの男です。
反対にレレの方は日本のニューハーフなどと同様、身体をあちこちいじって女らしく見えるように努力しています。
前者のマフを伝統的な第三の性と呼ぶのは、性転換手術やホルモン療法が存在しなかった時代の女性的男性の生き方を現在に受けついているからでしょう。
そういえば、以前、北米大陸の第三の性、ベルダーシュの写真を見たとき、男のベルダーシュは女装はしていても顔や身体つきはいかつい男のままだったことを思い出します。
逆に女のベルダーシュは、男の仕事の象徴である弓矢を手にもち、男と同様、ふんどし姿で上半身は裸でしたが、しっかり乳房は付いていて、身体は女のままでした。
つまり、昔は身体は男(女)で、心は女(男)であっても、身体を心に一致させる方法がなかったのです。
現在は性同一性障害であると診断されると、性別適合手術を受けて戸籍上の性別を変更することが法律で認められていますが、
実際には豊胸手術や乳房切除手術を受けても、下半身まで手術して戸籍の性別を変更する当事者は少ないそうです。
その理由として、性別適合手術やホルモン療法は費用がかかり、副作用が多いことに加えて、
性別適合手術を受けたとしても、本物に形だけ似せた偽物の膣あるいはペニスしか持てないという現実があるからだといいます。
将来、科学が発達して完全な性転換が可能になる日がやって来るかもしれませんが、現時点では、性別適合手術を受けても完全な女あるいは男にはなれないのです。
それでも手術を受けて戸籍上の性別を変更した人間はその変更した性の人間として扱われるべきだと思いますが、
問題は前記の経産省の職員のケースのように、中途半端にしか性転換しておらず、戸籍上は生まれたときの性別になっている人間をその人間が希望する性として扱うべきかどうかということです。
結論からいうと、このような人間を完全な女あるいは男として扱うには無理があるように思えます。
こういう人間は女装(男装)していたとしても、男性(女性)的な身体的特徴を残しているので、女(男)であることが一目でバレてしまうからです。
タヒチのマフや北米のベルダーシュが自分たちを男と女の中間的な存在である第三の性と規定し、男か女かどちらか一方の性であると主張しなかったのは、そういう現実を考慮したせいではないかという気がします。
いずれにせよ、私はトランスジェンダーに対して性別適合試験やホルモン療法を受けることを奨励すべきではないと考えています。
手術やホルモン療法はリスクや副作用が大きすぎるからです。
それでは彼(女)たちはどのように生きていくべきなのか。
マフやベルダーシュを見習って、完全な女性あるいは男性として扱われたいという非現実的なことは望まず、女性的男性あるいは男性的女性として生きていけばよいのではないかと思います。
トイレは身障者用を利用すれば問題ないでしょう。
あと性別適合手術を受けて戸籍上の性別を変更している性転換者についても、自分は完全な男性あるいは女性ではないという自覚は持つべきだと思いますね。
以前、女性から男性に性転換してふつーの女性と結婚して、人工授精で子供を作った性転換者が、法律ではその子が養子扱いになるので、
実子として届けることができるようにして欲しいと裁判を起こしたという話をテレビで見たことがありますが、
子供が自分の実子になるべきであると主張している小柄な髭を生やした「父親」を見て、この人は子供に人口受精で生まれた事実をずっと隠して生きていくつもりなのだろうか?
また自分が女として生まれて男に性転換した人間であることも隠して生きていくつもりなのだろうか?と疑問に思ったことを覚えています。
子供が大きくなって「パパの子供時代の写真を見たい」と言い出したらどうするつもりなのでしょうか。
こういう性転換者には、自分がかって反対の性であったことを隠す傾向が強く、中には戸籍制度をなくすべきだと主張する当事者もいると聞きます。
戸籍を無くしてしまえば自分が男あるいは女として生まれた記録を消すことができるからというのがその理由だそうですが、そんなことしたら北朝鮮の工作員の思うつぼでしょう。
たとえそれが自分の望むところでなかったとしても、男あるいは女として生まれた事実を消すことはできないし、また消すべきでもない、その運命を一生、背負って生きていくべきだと思いますね。
「私的男色論」
本日のつぶやき
LGBTアクティビストを自称する連中は、二言目には日本ではLGBTは存在しないことになっているとか、見えないことになっているとかほざくが、
それじゃあ聞くけど、あんたたちはこれまで一度だって一般当事者に目を向けたことがあるか?
あんたたちが目を向けているのは、行政、企業、マスコミ、政治家だけで、一般当事者の存在を完全に無視して、一般当事者の信任も得ていないのに勝手に一般当事者を代表、代弁し、金儲けに狂騒している。
そんな自分たちが一般当事者から嫌われても当然だと思わないか?
つぶやき2
美輪明宏bot @_miwa_akihiro · 9時間9時間前
セックスだけ求めている男は、男ではありません。唯の雄です。
若いセクシーなオスは大好きです w