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中国人の常識は世界の非常識(1)

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近藤大介著『中国人の常識は世界の非常識』という本を読みました。

著者の近藤大介氏は1965年生まれ。1995年から1996年まで北京大学に留学。2009年から2011年まで北京の日本企業(講談社)の駐在員を務めたという経歴の持ち主です。

中国関連の書籍には、中国経済のバブルがいつ弾けるか予測した経済関連の本とか、中国の軍事力増強の脅威のような軍事的な問題を扱った本は多いのですが、

一般の中国人が中国という日本人にとっては近いようで遠いよくわからない国で、日々、何を考え、何を目的にして生きているかという情報はあんまり入ってきません。

本書は主として2009年から2011年までの3年間の著者の駐在員生活の経験を基にして書かれた中国人論で、

過去35年間に急激な経済成長を遂げて日本を追い越し、世界第二の経済大国の国民になった現代中国人の生態が生き生きと活写されていて、非常に面白い読み物になっています。

また中国に駐在する日本人駐在員が日々の生活で遭遇する信じられないような出来事の数々も紹介されていて、中国という国がいかに日本やその他の世界の常識からかけ離れた特異な国であるかが詳しく述べられています。

まず驚かされるのは著者が2009年に駐在員として北京に赴任したときに入居したマンションの話です。

著者が入居したマンションはその4年前の2005年にできたばかりの新築物件で、中国有数の不動産会社が建てた中国人向けの35階建てマンションだったそうですが、日本のマンションとは「似て非なるものだった」といいます。


ある時、居間のシャンデリアが突然、崩れ落ちた。部屋のドアを開けたら、ドアが崩れ落ちてきたり、カーテンを開けたら、カーテンが崩れ落ちてきたこともあった。窓の取っ手は固くて、すぐに壊れたり窓が開かなくなったりする。
風呂のシャワーは、突然お湯が出なくなったり、お湯がシャワーの穴から周囲に広く飛び散ったりした。2010年の盛夏には丸々1カ月間にわたって、お湯がストップした。
騒音も容赦なかった。向かいの隣人が見ているであろうTVドラマのけたたましい音声や、上階でガラガラ卓を囲んでいる麻雀の音などが、生で伝わってくる。どこかの部屋でやっている内装工事のドリルの音は、深夜も休日も止まらない。
(中略)
マンション内では、全館が突然、停電したり、意味もなく警報装置が作動し、鳴り止まなかったりということもあった。3基あるエレベータも、よく1台が故障して止まった。
ある時など、3日間にわたって3基すべてが止まった。私の部屋は25階だったが、朝下まで降りるだけでヘトヘトになってしまった。これが帰宅時には上がりの階段になるのだ。

中国にこのような欠陥マンションが多いのは、業者が手抜き工事をするからだそうですが、

その底にあるのは、中国人に特有のコスト削減のためならば平気で手抜き工事を行う金儲け第一主義と、

手抜き工事によってマンションの住民がどれだけ迷惑を被ろうが自分の知ったことではないと考える徹底した自己中心主義だといいます。

中国でサービス業に従事する人間にサービス精神のかけらも見られないのも、このような中国人特有の利己主義とそれに伴う他人に対する思いやりの欠如が原因だと著者は指摘しています。

著者の住むマンションの手前1キロで渋滞にはまったから、ここまで荷物を取りに来いとケータイ電話をかけてくる宅急便の配達員、

マンションの設備の修理にやってきて、いきなり汚い作業服のままソファにどっかりと腰をおろし、仕事そっちのけで自分の好きなテレビ番組を見はじめた修理工、

メーター料金の何倍もの金を払うから乗せてくださいと懇願しない限り、断固として乗車拒否するタクシーの運転手、

マンションの1階にあるセブンイレブンの女の店員に「もう少し愛想よくしたらどうだ」といったら、「あたしの時給がいくらだと思ってるの?」と逆切れされた話、等々、

著者は、いかに中国人にサービス精神が欠けているかを具体的な例を挙げながら縷々、述べているのですが、いくらサービスが悪くともそれで死ぬわけではありません。

しかし「毒食品」となると話は別です。

中国には毒食品が広範囲に出回っているので、スーパーやコンビニでの商品選びには苦労するといいます。

下水油の味がする紙パック入りの牛乳とか、膨張剤の入れ過ぎで冷蔵庫に入れておくと5センチも膨張して先っぽに花が咲くキュウリとか、成長促進剤の入れ過ぎで破裂してしまう「爆発スイカ」とか、

無農薬野菜が売り物だったニンニク産地の河北省永年県のニンニクにリン酸硫黄などの劇薬が振りかけられていることがわかった話とか、

ショウガの産地として有名な山東省安丘市のショウガが50ミリグラム摂取したら死亡するといわれる猛毒殺虫剤を大量に使用して生産されていたことが暴露された話とか、

「中国のエビアン」という触れ込みで北京のコンビニの人気商品だったミネラルウォーターが、ごみ処理場の地下水をくみ上げたものだったことが判明した話とか、

毒食品にまつわる話は枚挙に暇がないそうですが、中国から日本に大量に輸出されている養殖ウナギにも使用が禁止されている成長促進剤や発がん性物質である病気予防剤が使用されているといいます。

ショウガの生産に猛毒殺虫剤を使用していることが発覚して当局に検挙された農家の男性は、テレビ局のレポーターに「あなたもこのショウガを食べるか?」と訊かれて、「そんなもの食べるわけないだろ!」と言い放ったそうです。

さらに毒食品と同じかそれ以上に深刻な問題が大気汚染です。

著者が北京で暮らしていた3年間で、最悪だったのは2012年1月だったそうで、著者はその頃の日記に、次のように記しています。

「あまりのスモッグに、目も口も開けられない。喉が痛み、顔中がチクチクと痛む。頭痛もしてきて、最後は背中まで痛くなった。日中というのに、視界は10メートルくらいしかない。いよいよ歩行も困難になり、社員たちを早退させた。」

日本では「PM 2.5が35以上で危険」と定められているそうですが、このとき北京市内27ヶ所で観測されたPM 2.5の値は、

過半数の14ヶ所で最悪の「重度汚染」(指数300以上)、5ヶ所で「中度重汚染(指数201~300)を記録したそうです。

大気汚染は、翌年の2013年にはさらに悪化し、北京、ハルピン、成都などで1000の大台を突破し、「このままでは2000万北京市民全員がガンに犯されしまう」と医者たちが警鐘を鳴らしているといいます。

このような過酷な環境に身を置いていることに加えて、愛社精神のかけらもない超利己的な中国人社員の自分勝手な振る舞いに日々、神経をすり減らし、ノイローゼになったり、ストレスで身体を壊す日本人駐在員が多いそうです。

著者の周囲だけでも突然死した駐在員が1名、ノイローゼになって帰国した駐在員が6名、ノイローゼになりかかっている人間まで含めると数え切れないといいます。

北京の日系保険会社の駐在員から著者が聞いた話では、ここ数年、中国国内で毎年100人以上の日本人が亡くなっていて、中国人との軋轢に悩む駐在員の死亡が急増しているそうです。

100人というのはあくまでもこの会社が扱った件数であるため、実際には数百人規模で死んでいるのではないかといいます。

この本が出版された2014年1月の時点で、中国に進出している日本企業は2万3000社、相当数の日本人駐在員が中国で働いているものと思われますが、

日本企業はこれら駐在員の心身のケアを十分に行っているのだろうか、と他人事ながら心配になってきます。

続く


本日のつぶやき

震災体験LGBT「避難所でトイレやお風呂が、男性と女性でしか分かれていなかったため、困った」 NHKニュース

164:名無しさん@1周年:2016/03/21(月) 17:02:27.12 ID:rFlYlIwB0.net
何言ってんだコイツってレベルwwwwwwww

16:名無しさん@1周年:2016/03/21(月) 16:32:16.24 ID:e67eciPu0.net
生きるか死ぬかというときに
自分の権利ばかり主張するんじゃねーよ。
マイノリティーな俺かっこいい!?とか自己陶酔でもしてんの?

大阪のおばちゃんなんかな、
高速SAのトイレが込んでたら、涼しい顔して男子トイレに入るんだよ

LGBTが可視化するにつれて、LGBT=キチガイという認識が世間で広まるに違いない



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