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Channel: ジャックの談話室
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私がアフリカに行く理由

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私は旅行が趣味というか道楽ですが、何のために旅行するかと訊かれたら、「日常から脱出するため」と答えます。

日常生活というのは毎日が同じことの繰り返しで、退屈でうんざりさせられることが多いのですが、

そこから一時的に脱出して非日常的な時空に身を置いて日常生活で溜まったストレスを発散するのが私の旅行の目的なのです。

旅行好きには一年も二年もかけて世界を一周する人もいますが、私はそういう長期間の旅行には興味がありません。

そんなに長く旅行を続けていたら旅が日常になってしまって、そこからまた脱出する方法を見つけなければならなくなるんじゃないかと思うからです。

旅行の目的が日常からの脱出にあるので、旅行先はなるたけ日本とはかけ離れた環境のところがいいです。

具体的にいうと、砂漠のオアシスなんか理想的です。

砂漠のオアシスは住民が少なくてのんびりしたところが多く、空気は清浄で澄み切っていて、砂漠に沈む夕陽をぼんやり眺めていると心が癒されます。

反対に日本に似た環境のところはあんまり行きたいと思いません。

例えば、台湾は過去何回か飛行機の乗り継ぎの都合で台北に一泊しましたが、正直いって魅力を感じませんでした。

日本に似すぎていて、外国にいる感じがしないのです。

タイもバンコク辺りは東京と大して変わりない大都会なので、外国に来た感じはあまりしないんだけど、パタヤまで行くと異国情緒が感じられるので、パタヤは嫌いじゃないです。


かって日本人バックパッカーの間でよくいわれていた言葉に「金の北米、女の南米、歴史のアジア、冒険のアフリカ、何もないのがヨーロッパ」というのがあります。

ヨーロッパ好きな人は、「なんでヨーロッパは何にもないんだヨ!」と怒るかもしれませんが、これはヨーロッパではカルチャーショックを味わえないという意味だと思います。

ヨーロッパは日本と同じような小さい国が沢山あって、そこで人がチマチマ生活しているところが日本に似ていて、生活レベルの高い先進地域である点も共通しています。

そういうところは、ある程度、旅慣れてくると、旅行していても刺激がなくて物足りなく思えてくるのです。

「旅行好きの人間が最後に行き着く先はアフリカとインド」といわれるのも、これらの地域では、先進国では絶対に味わえない強烈なカルチャーショックを体験できるからだと思います。

旅先で自分が属する文化とはまったく異なる文化と接するのは非常に刺激的で興奮させられる体験で、私にとって旅のだいご味はそこにあります。

もちろん、このようなカルチャーショックは楽しいことばかりとは限らないし、不愉快な体験をしたお陰でその国が嫌いになってしまうこともあります。

しかし長期間、滞在するならともかく、短期の旅行の場合は、その国に長居する必要がないので、その体験が不愉快だったとしてもある程度、我慢できるし、

本当にその国が嫌いになったら、二度とその国に行かなければよいだけの話です。

去年の暮のエチオピア旅行のときは関空からドバイまで往復、中国東方航空を利用したのですが、乗り継ぎの関係で上海に一泊しなければならなくてはなりませんでした。

そして上海に一泊しただけで、中国という国が大嫌いになりました(笑)

そのため、中国には二度と行く気にはなれないのですが、だからといって中国に行ったことを後悔はしていません。

この地球上にあんな酷い国が存在するということを知ったのはやはり貴重な体験だったと思うし、

非常に感じの悪い中国人に出会って大変不愉快な思いをしたのは事実ですが、親切な中国人にも出会うことができましたから。

話がだいぶ逸れてしまいましたが、私がアフリカが好きなのは、日本では見られない雄大な自然や多くの野生動物を見ることができるだけでなく、

日本では絶対にお目にかかれない風変わりな恰好をした多くの少数民族に出会えるからです。

旅行好きの人間は「景色派」と「人間派」に大別できると思いますが、私は「人間派」で、今回、エチオピア南部にハマってしまったのも、この地域に民俗学の宝庫と呼ばれるほど多くの少数民族が居住していて、

その各々の少数民族が非常に個性的かつ奇抜なファッション(裸を含む)に身を包んでいることを知ったからです。

あとエチオピア南部は南スーダンと国境を接しているので、南スーダンに住む部族と同じ系統の部族をエチオピアで見ることができます。

以前、スーダンのハルトゥームに行ったとき、スーダン南部から来たびっくりするほど背が高い黒人を見て驚いたのですが、彼らの仲間がエチオピアにも住んでいるのです。

南スーダンは2011年に独立したのですが、すぐに内戦が始まり、現在は観光客が行ける状態ではないので、

南スーダンの黒人が好きな私としてはエチオピア南部でスーダン南部と同じ黒人の部族が見られるのを知ったのは嬉しい驚きでした。

これらナイロート系ハム族と呼ばれる高身長の牧畜民は、ケニアでも見られるのですが、ケニアの部族はかなり近代化しています。

かってケニア北部のトゥルカナ湖周辺に住むトゥルカナ族は、男も女も全裸で生活していましたが、

ケニア政府が「トゥルカナにパンツを穿かせる運動」などという余計な運動をやったお陰で現在は男女とも布を身体に巻いています。

マサイ族も私がマサイ族の村を訪れた1970年代初めは、モラン(戦士)と呼ばれる若いマサイは、一枚の赤い布を肩から前にたらしているだけで、

後ろから見るとふんわりと高く盛り上がった形の良い尻が丸見えで、横から覗くと股間に鎮座ましましている立派なイチモツを拝むことができました。

しかし、現在は腰に布を幾重にも巻き付けてしっかりとガードしているのです!

ドイツ人の女流カメラマン、レニ・リーフェンシュタールが1960年代から70年代にかけて撮ったスーダンの裸族、ヌバも現在は服を着ているそうで、アフリカの裸族は殆ど絶滅寸前なのですが、

かろうじてエチオピア南部で少数の部族が裸で暮らしているのです。

というわけでこれから暫くはエチオピアにリピートすることになると思いますが、体力、資金がいつまでもつか、それが問題です。
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  全裸で暮らしていた頃のトゥルカナ族の写真
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    マサイの戦士が尻を丸出しにしていた頃の写真
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ヌバのレスラー
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エチオピア南部の裸族
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おまけ:日本の裸族


本日のつぶやき
崔碩栄 ‏@Che_SYoung · 3月7日
「マイノリティ」という<子供用>飴を未だに握り締めて、手放そうとしない<大人>がいる。

つぶやき2
月清@tsukikiyora ゲイは同棲して同性婚して子供も持たねばならない。そうしないと社会から人間として認めてもらえないって神話があるけど、それ西方キリスト教圏の話しだから日本じゃないわよ。。。と。
しかもその神話は90年代以降に誕生したもので、それ以前は西方キリスト教圏にもそんな神話は存在しなかった。







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