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Channel: ジャックの談話室
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エチオピア周遊(11)

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☆ラリベラからアディスアベバへ
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ラリベラ村から空港に行く途中、車窓から見た景色

ラリベラ滞在3日目、朝起きたら身体にまったく力が入りません。

立っているのも覚束ない感じで、またすぐベッドに倒れこんでしました。

日本を出るとき、風邪気味だったのでそれがぶり返したのか、それとも疲労が溜まっていたのか、いろいろと原因を考えたのですが、いま思うと高山病だったのではないかという気がします。

ラダックで高山病になったときと症状がよく似ていたからです。

ラリベラの標高は2700メートルで、ラダックやアンデスのように3000メートルを超えているわけではないので、高山病にはならないだろうとたかをくくっていたのですが、

ラリベラに到着した日から2日間、アップダウンの激しい道を歩き回ったことで、高山病に罹ってしまったらしいのです。

それでこの日に予定していた第2グループの5つの教会の見物を止めにして、一日ホテルで静養することにしました。


翌日もまだ身体がふらふらしてましたが、この日はアディスに戻る日で、前の晩、ゲストハウスのオーナーに頼んで予約したミニバンの乗り合いタクシーが迎えに来たので、それに乗って空港に向かいました。

乗り合いタクシーは途中、ほかの客を拾いながら空港に向かったのですが、空港に着いて運転手の若い男に料金70ブルを渡そうとすると、

「70じゃない、100ブルだ!」

といいます。

相場は70ブルだと知っていたし、乗り合いタクシーの手配を頼んだゲストハウスのオーナーも料金は70ブルだといってたので、

「70ブルが適正な料金だ!」

と言い返して、運転手と口論になったのですが、

「嫌なら、受け取るな!」

と出した金をひっこめるふりをしたら、一瞬、あせった表情になったので、70ブルきっちり彼の手に押し付けてターミナルビルに入りました。

図々しくボッタクリ料金を要求してくるこの運転手には頭に来ましたが、久しぶりに言い合いをして怒鳴ったので気分がスッとしてなんだか元気がでてきました。

飛行機でアディスに着いて、またタクシーの運転手と交渉です。

声をかけてきた運転手に「市内までいくらだ?」と訊くと、「400ブル!」と吹っかけてきたので、「ふざけんな!」といって、そのまま歩いていこうとすると、

「150ブル!」と値下げしてきたので、気を取り直して彼の車に乗りました。

前回、泊まったウトゥマ・ホテルまで行ってタクシーを降りて、細かいのがなくて100ブル紙幣2枚渡して釣りをくれといったら、釣銭がないといって汚い少額紙幣で20ブルしか寄こしません。

150ブルきっちり渡さなかった私の負けで、エチオピアでタクシー代を払うときは、ラリベラでやったように相場の金額を釣りがいらないように渡さなければならないのです。

これはエチオピアに限らず、発展途上国全体にあてはまることですが。

それにしてもエチオピアのブル紙幣の汚いこと!

これまでインドやエジプトなど紙幣の汚い国を旅行してきましたが、エチオピアのブル紙幣が一番ババッチィです。

よくこんな汚い紙幣を平気で使ってるな、と呆れましたが、ブル紙幣に触るたびにばい菌がいっぱい手に付くような気がして手を洗いたくなって困りました。

ラリベラで体調不良でダウンしたときは、まだ旅程の半分も消化していないのにこの有様では、はたして予定どおり南部を旅行できるだろうかと不安になったのですが、

一週間ぶりにウトゥマ・ホテルの1階のレストランで食事をしてビールを飲んでいたら気分が上向きになってきて、やっぱり予定どおり南部を回ろうという気になってきました。

ラリベラより標高の低いアディスアベバに戻って元気が出てきたみたいです。

ラリベラの標高は2700メートルでアディスは2400メートル、この300メートルの標高差はけっこう大きいです。

続く


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