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Channel: ジャックの談話室
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エチオピア周遊(8)

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☆ タナ湖クルーズ
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翌朝、タナ湖クルーズの料金の相場を調べるために「歩き方」の地図に記載されていた町の中心部にあるツーリストインフォーメーションに行ったら、なくなっていました。

そこにいた中年の男性にクルーズの船が出る船着き場に行けば、詳しい情報が得られるというので、船着き場の方に歩いて行ったら、船着き場に到着する前にクルーズの客引きの男に捕まってしまいました。

男に案内されて船着き場に行くと、大きな掲示板にクルーズの種類と料金が記載されています。

一番有名なウラ・キダネ・マハレット修道院に寄るクルーズは、船一艘のチャーター料金が900ブルでした。

客引きの男がいうには、この900ブルをクルーズの参加者で分担することができるそうで、今、2人参加者がいるから、あなたが参加すれば一人300ブルで行けるといいます。

この日は情報だけ集めて、翌日にクルーズに参加する心づもりでいたのですが、男にせかされて気がついたら船に乗り込んでいました。


最終的に乗客の数は8人に増え、一人頭で計算したらもっと安くなるのではないかと思いましたが、

空港で会った客引きがいっていた30ドルの半分の15ドル(300ブル)になったのだから、まぁいいかという気になりました。

船が出航し、茶色の水を湛えた静かな湖を進んでいくと、船頭が向こうに見える小さな船を指さして「タンクワス」といいます。

パピルスで作った小舟で、地元の漁師がこれに乗って漁をしているのだそうです。

さらにしばらく行くと、船頭が「ここが青ナイルの流出口(Outlet)だといいましたが、標識が立っているわけではなく、湖のほかの部分と区別はつきませんでした。

ナイル川には、このタナ湖を水源とする青ナイルとヴィクトリア湖を水源とする白ナイルという二つの大きな支流があるのですが、この二つの大きな支流は、スーダンのハルトゥームで合流し、地中海へと流れて行きます。

合流地点での水量は、青ナイルの方が白ナイルよりも圧倒的に多く、全体の3分の2を青ナイルが占めているそうです。
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ガイドブックによるとタナ湖の面積は約3600km2、37の島があり、合計21ヶ所に13世紀から17世紀に建てられた修道院があるとのことですが、

この修道院の入場料が一ケ所100ブル(600円)という京都の観光寺院も顔負けのボッタクリ料金で、いちいち払ってたらキリがないということで、

3番目に訪れる予定の一番有名なウラ・キダネ・マハレット修道院だけ見物して、ほかの修道院はパスすることにしました。

修道院の建物が建築学的に見る価値があるのであればともかく、掘っ立て小屋に毛が生えたような建物ばかりで、

修道院の内部に描かれているフレスコ画もどこも似たりよったりだと聞いたからです。

そのため、私を含めた外国人の乗客は、ウラ・キダネ・マハレット以外の修道院は入らず、エチオピア人の乗客が見物して帰ってくるのを外で待っていました。

3番目に訪れたウラ・キダネ・マハレットは一番人気だけあって、船着き場から修道院までの約500メートルの登り道の両側にはずらっと土産物屋が並んでいました。

修道院の建物は円筒形の壁に円錐形の屋根が載った簡素な小屋で、内部の壁にはヘタウマ的な宗教画が描かれています。

18世紀にエチオピアを旅行したスコットランド人の探検家、ジェイムズ・ブルースはこれらのフレスコ画を、

「今日の最低の看板書きよりもはるかに下手にぬたくった絵」(アラン・ムーアヘッド著「青ナイル」)

と酷評してますが、下手なりに趣きのある絵です。

この修道院には現在でも20人ほどの修道僧が共同生活しているそうで、彼らの宿舎や食堂も同じ敷地内にありました。

あと博物館もあって、歴代のエチオピア皇帝が戴冠式に使った王冠が陳列してありました。

19世紀にイギリス軍と戦って敗れて自決したテオドール皇帝の王冠もありました。
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14世紀に建てられたというウラ・キダネ・マハレット修道院
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ウラ・キダネ・マハレット修道院を見終わったあと、バハルダールの船着き場に戻るものと思っていたら、船はさらに4つ目の修道院のある小島に寄り、

エチオピア人の乗客は見学に行ったものの、われわれ外国人の乗客は全員、船に残り、「腹が減った!」とか「疲れた!」とかブーたれていました。

船がバハルダールの船着き場に戻ったのは午後3時半。朝9時に出航したので6時間半もクルーズしたことになります。

続く


本日のつぶやき

なんとあの尾辻かな子の離婚妻の村木真紀が「人権尊重の社会づくりに関する事項について市長の諮問に応じ、調査審議を行う」という大阪市人権施策推進審議会の委員(市民代表)になっています!

これからブログでこのおばちゃんを批判したら、ヘイトスピーチのレッテルを貼られて大阪市から言論弾圧を受けることになるのでしょうか。


つぶやき2
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もうなんというか。。。









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