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Channel: ジャックの談話室
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エチオピア周遊(6)

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☆アディスアベバ観光

アディスアベバ2日目、アディスの観光スポットをいくつか訪れました。

全体的に見所の少ないところですが。

●聖ゲオルギウス教会
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聖ゲオルギウスはエチオピア正教会の守護聖人だそうで、エチオピア国内の各都市にはかならず聖ゲオルギウス教会があります。

アディスの聖ゲオルギウス教会はハイレ・セラシエ皇帝が戴冠式を挙げたところだそうで、

私の泊まっていたウトゥマ・ホテルから歩いていけるところにあったのですが、教会に着くまで上り坂を登っていかなければならず、けっこうシンドかったです。

アディスアベバは標高2400メートルのところにあるのです。

この日は教会は閉まっていて、信者は教会の壁に向かって祈っていました。


●国立博物館

聖ゲオルギウス教会を見たあと、国立博物館に向かいました。

ここは1974年にエチオピア北東部で発見された二足歩行をしていたという318万年前の原人、ルーシーの骨のレプリカが陳列されていることで知られています。

聖ゲオルギウス教会から国立博物館には歩いて行くには遠すぎる感じだったので、聖ゲオルギウス教会の下の道路に泊まっていたミニバスの乗り合いタクシーの車掌に博物館行きのミニバスはないかと尋ねると、

通常、2ブルの料金を3ブル払うなら、このミニバスで近くまで連れて行ってやるというので、3ブル払って乗り込みました。

しばらく走って「ここだ」と車掌にいわれて降りたのですが、目の前は病院です。

30歳くらいの男が寄ってきて、「どこに行くんだ?」と訊くので、「博物館に行きたい」と答えると、「連れて行ってやる」といいます。

男は自分は病院の職員で、日本人は大好きで日本人の友人がいるなどと訊かれもしないのにぺらぺらとしゃべります。

しかし、歩いても歩いても博物館には着きません。ミニバスの車掌は博物館の近くで降ろすといったのだから、そんなに遠くはない筈なのですが。

男に「まだ着かないのか?」と訊くと、「歩くのに疲れたのならどこかで休んで行こうか?」といいます。

「いや、休みたくない。早く博物館に行きたい」と答えると「まだ何キロもあるんだぞ」といいます。

こりゃアカン!と思って、その場で彼にバイバイして、向うから歩いてきた中年の男性に博物館の場所を尋ねると、

「自分もこれから博物館の傍を通って行くので一緒に連れて行ってあげよう」

といい、私が歩いてきたのと反対の方向に歩き出しました。

さっきの男は私をどこに連れて行くつもりだったのでしょうか。

中年男性に連れられてようやく博物館に着きましたが、ミニバスから降ろされた場所とはだいぶ離れていて、ミニバスの車掌にも騙されていたことがわかりました。

博物館では地下室に陳列してあるルーシーの骨のレプリカだけを見たのですが、ルーシーは現在の人類とは直接、関係ありません。

現在、世界に生きているすべての人間のミトコンドリアDNAを辿っていくと、今から15万年前にアフリカにいた一人の女性に行きつくそうです。

この女性は「アフリカのイブ」と呼ばれているのですが、彼女もまたエチオピア周辺に住んでいたといわれています。

つまり、エチオピアは人類揺籃の地なのです。
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ルーシーの骨のレプリカ

f0107398_21121324.jpgルーシーの復元図














●トモカ・コーヒーハウス
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博物館でルーシーの骨を見たあと、ミニバスの乗り合いタクシーでピアッツァまで戻り、「歩き方」に載っているトモカ・コーヒーハウスに行きました。

エチオピアはコーヒーの産地で、エチオピア産のコーヒーは、かってイエメンの港町のモカから出荷されていたことからモカという名で世界に知られています。

私は原則、紅茶党で、コーヒーはあまり飲まないのですが、せっかくコーヒーの産地に来たのだから、一杯飲んでみようと思ったのです。

トモカ・コーヒーハウスは有名なわりにはとても狭い店で、立ち飲みのスペースしかありません。

コーヒーを注文して出てきたのはエクスプレッソ、エチオピアではコーヒーはエクスプレッソで飲むのが普通みたいです。

非常にコクのあるコーヒーでしたが、私はこの手のミルクを入れない濃いコーヒーを飲むと夜、眠れなくなるので、結局、エチオピアではここ以外ではコーヒーを飲むことはありませんでした。

アディスアベバはそこら中をポンコツ車が走り回って排気ガスを振りまいている雑然とした町で、首都としての風格も美しさもない、町全体が一つのスラムのようなところでした。

アディスと較べると、40年以上前に訪れたセネガルのダカールやケニアのナイロビの方がずっと近代的な都会でした。

続く


本日のつぶやき

デヴィッド・ボウイて、ソマリア出身のスーパーモデルのイマンと結婚してたんだ。

エチオピアからソマリアにかけては美女の産地で、あの辺出身の黒人のスーパーモデルは多い。







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