そのツイッターを読んで、彼女の発言があまりにまともであることに驚きました。
別にGIDに偏見を持っていたわけではありません。
そうではなくて、日頃、LGBT活動家を自称する連中のツイッターやブログの文章を読んで、その斜め上発言やカタカナ言葉を連発する意味不明の言い回しにうんざりしていたのが、
彼女の文章にはそのような活動家に特有の「分かりにくさ」が存在せず、この人とならば、普通に会話ができるのではないかとの印象を受けたのです。
彼女が率いるGID活動グループは、うるさく騒ぎ立てるだけで、実質的なことをなにひとつ成し遂げていないゲイリブ=LGBT活動家たちと異なり、
国会議員に対する熱心なロビー活動によって2004年に性同一性障害特例法を成立させたことを皮切りに、
当初、子供がいる場合は戸籍の性別変更が認められなかったのを未成年の子供がいないことに要件を緩和させるなど着実に成果を挙げています。
なぜGID活動家はこのような成果を挙げることができたのか?
その理由を考察すれば、逆になぜLGBT活動家が成果を挙げられないかの理由もはっきりするような気がします。
GID活動家の成功の要因として、次のようなことが考えられます。
実際に生きていく上での困難を抱えていたこと
戸籍上の性別と外見の性別が異なることに起因する生活上の困難は、非当事者である我々にも容易に想像がつきます。
男性用、女性用のどちらのトイレを使うかというような日常的な問題から、就職の困難や性転換手術やホルモン療法に伴う医学的・経済的問題など、
当事者が抱える問題は深刻かつ切実で、そのような問題を解決する必要性を非当事者である政治家に理解させるのはそれほどむつかしくはなかったと思われます。
一方、LGBT活動家が主張するLGBTであることの生きづらさは、Tのトランスジェンダーを除けば、大したことはありません。
たとえばLGBT活動家が同性愛者の権利として主張している同性婚の法制化ですが、肝心の当事者はLGBT活動家がいうほど同性婚を望んでいないし、日本には養子縁組制度など同性婚の代替制度も存在します。
その結果、LGBTはGIDの場合と異なり、運動が盛り上がらないのです。
与党である自民党・公明党にたいしてロビー活動を行った
GID活動家グループが、性同一性障害特例法を成立させるために与党である自民党や公明党の国会議員に接触してロビー活動を行ったのは当然というか、あたり前のことです。
法案が成立するかどうかの鍵は、与党である自民・公明の国会議員が握っていたからです。
逆にLGBT活動家が社民や民進党のような野党の議員とばかりつるんでいるのは、戦略的に誤りであることは明らかです。
野党の議員たちにLGBT活動家が目指している同性婚の法制化やLGBT差別禁止法案を成立させるだけの力はないからです。
つまり、LGBT活動家たちの政治家へのアプローチは、現実的ではないし、それだけ真剣味に欠けているということです。
政治やイデオロギーに染まっていない
山本さんのようなGID活動家は、特定の政治思想やイデオロギーに染まっていません。
彼女たちが自民や公明の政治家にたいするロビー活動を行ったのは、GID特例法を成立させるにはそれが一番、手っ取り早いという実際的な理由からであって、自民や公明の政治思想に共鳴していたわけではありません。
LGBT活動家が、自民・公明の与党の政治家にたいしてロビー活動を行わず、絶滅危惧種である社民や民進と組むのは、運動の目的がLGBT当事者の救済ではないからです。
彼らの本当の目的は、特定の政治思想やイデオロギーを拡散することにあり、
そのために、しばき隊や共産党、反日朝鮮人のシンスゴなど偏った政治思想を持つ勢力と共闘しているのです。
当然のことながら、そのような姿勢は一般当事者の反発を買っています。
金目的の活動ではなかった
山本さんは、gid.jpの代表を最近、辞任されたそうですが、辞任するまで十数年の活動で1000万円ほど身銭を切ったといわれています。
一方、LGBT活動家は身銭を切るどころか、金儲けに狂騒しています。
尾辻かな子の離婚妻、村木(旧姓木村)真紀が代表を務める虹色ダイバーシティーは、企業や自治体、学校などのLGBT研修で講師を務めて荒稼ぎをしていますが、
あるLGBT関連イベントで週刊誌AERAの記者に無断で写真を撮られ、その写真を紙面に掲載されたレスビアンの女性が虹色ダイバーシティーに相談の電話をかけたところ、
ウチはそんな相談は受け付けていません、とけんもほろろに断られたといいます。
金儲けにならないことは一切、やらないというその姿勢はいっそすがすがしいとも言えますが、
LGBTが生きやすい社会を目指すといいながら、一般当事者を無視して金儲けに奔走していたら、そのうち手痛いしっぺ返しを食らうのではないでしょうか。
GID活動家である山本さんがGID活動家とLGBT活動家とは完全に別物で、ゲイパレードにも関心がないと広言するのは、
金儲けにしか興味がない村木(木村)真紀みたいな銭ゲバのLGBT活動家と一緒にされたくないという気持ちがあるからでしょう。
山本さんはまたGIDとLGBTのTであるトランスジェンダーは別物であると主張しています。
GIDは、性転換手術を受けて戸籍の性別を変更した人間のことをいい、トランスジェンダーは、性転換手術やホルモン療法をまったく受けないか、一部しか受けずに女装あるいは男装している人間をいうのだそうです。
最近、一部のトランスジェンダーが手術を受けることなしに性別変更が認められるべきだと主張しているそうですが、山本さんはそのような主張に反対の立場を取っています。
大金を払ってしんどい思いをして手術を受けてやっと戸籍の性別を変更したGIDから見れば、手術なしの戸籍変更なんて虫が良すぎるということでしょう。
いずれにせよ、手術なしの性別変更が認められるようになるには、GID特例法から手術要件を撤廃するか、GID特例法そのものを廃止して、別の法律を制定する必要があるわけで、
果たしてトランスジェンダーたちに、山本さんたちGID活動家がやったように、与党の自民・公明議員にたいしてロビー活動を行って、議員たちにその必要性を認めさせるだけの政治力と交渉力があるか、疑問です。
彼らにできるのは、せいぜいのところ「海外では手術なしで性別変更が認められている」と出羽守するくらいで、その程度の主張で自民や公明の政治家を動かせるとは到底、思えないのです。
本日のつぶやき
同性婚の合法化を=前原、枝野氏時事ドットコムニュース 2017/08/24-00:07https://www.jiji.com/jc/article?k=2017082400007&g=pol
政権が取れる見込みがないと好きなことがいえる。