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同性カップルが子供を持つということ(1)

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f0107398_22364142.jpg先日、渋谷区お抱えLGBT芸人の一人、増原裕子というレズがツイッターで「今、日本ではレスビアンのベビーブームが起こっている」とツイートしているのを見かけました。

LGBT活動家を自称する連中は物事を針小棒大にいう癖があるので、本当に日本でレスビアンの間に子作りが流行しているかどうか怪しいものだと思いますが、

相棒の東小雪と一緒にゲイ向け代理母ビジネスを立ち上げて袋叩きにあったこの女が同性カップルに子供を持つように扇動しているのは事実で、別のところでは、同性カップルの里親制度を認めるべきだと主張していました。

のりこえネットのシンスゴたちと一緒に「石原ヤメロ!」をやっていた彼女が日本の少子化を憂えて、ホモやレズに子作りを推奨しているとも思えないのですが、

「レスビアンのベビーブーム」という言葉を聞いて、私の若い頃、「未婚の母」という言葉が流行ったことを思い出しました。

当時、アメリカ人の男性と結婚することなく3人の私生児を生んだ評論家の桐島洋子や、歌手の布施明の子供を妊娠したけれど、

布施明が結婚するといわないので未婚のまま子供を産むと宣言した女優の加賀まりこ(結局、流産しましたが)の話が女性週刊誌を賑わせていたのですが、

この未婚の母に関して女流作家の佐藤愛子さんと田辺聖子さんが対談で語っていたのを思い出して、本棚を探したらその対談集が出てきました。

ちょっと長くなりますが、その対談の未婚の母に関する部分を以下に抜粋します。

佐藤 未婚の母といえば、わたし、方々の女性週刊誌からどう思うかと感想聞かれたのよ。だから、もういい古したみたいな感じになるけども、わたしは田辺さんも知ってのとおり、現在、夫と別れて一人で子供を育てんならんことになったでしょう。そうすると、若いときには何とも思わなかったけれど、この年になって、いろいろと世の中のこと、少しはわかるようになるとね。一人で子供を育てるっていうのは、たいへんなことなんですよ。
 若いころは経済力さえあれば子供は育てられる、とにかく子供を大きくすればいいというふうに考えてたけれども、そうじゃなくて、ある程度立体的な人間をつくるということを頭に置いて子供育てなきゃならんのではないか……。それと、子供育てるっていうのは、父親の部分と母親の部分と両方あって、父親の役割りと母親の役割りってのは、本質的に相反するものなんですよ。
田辺 そうなのよ。
佐藤 この相反する矛盾したものが、同時に子供の中に入りこむことによって、子供が立体的になっていくんだけども、女一人だと扁平になるわけですよ。もちろん、男一人でも扁平になる。それだけの覚悟があって、女一人で子供を産むといってんのかと疑うわけよ。
田辺 女の人が男か子供かどっちかを選ばなければならないときに、子供が好きだっていうのは、以外と未婚の人に多いのね。男はいらないけど、子供を育てるっていうのは。
佐藤 多いのね。
        (中略)
田辺 ただ、子供がだんだんと大きくなるにしたがって、非常に困難に直面するのは、女親なんですね。なぜかというと、子供ってのは、ものすごく保守的なものだと思うの。子供は世間の保守性を鏡みたいにまっすぐに映すでしょう。だから、世間がいうとおりに受けとるわけやねえ。
 で、世間の人が、あそこはおとうさんがいなくてかわいそうだっていうと、同じようにいうわけよ。おかあちゃんに向かって、ぼくとこはおとうちゃんがいなくてかわいそうだ。おとうちゃんどうしたの、なんて。子供なんて野育ちにすれば、そんなに深く考えないもんだけど、世間のいうことをそのままいいますから。そういうときは非常にやりにくいわよ。女はそのとき初めて、世間の保守性とものすごく戦わなあかんわけ。子供が相手だから大変ですよ、これは。
 自分ひとりで戦っている分にはいいんですけど、子供が世間の保守性を全部代表して攻めてくるから、そのえらさっていうのはたいへんなもんですよ。しかし、若くて未経験だから、産んで育てりゃいいだろうと、簡単に割り切るだけで、そこまでは考えていないでしょう。
佐藤 それと経済的なことはもとよりのことやし。

「男の結び目」(集英社文庫)より

この対談はいまから37年前の1980年に行われたものですが、いま読んでもちっとも古く感じないのは、子育てという時代を超えた普遍的なテーマについて語っているからでしょう。

佐藤さんはご主人と離婚して女手ひとつで娘さんを育てていたのですが、子供は父親と母親が揃ってはじめて立体的な子供に育つ、

男親だけ、あるいは女親だけだと子供は扁平に育ってしまうという意見は、彼女の実体験に基づいているだけに説得力があります。

田辺さんは、ハイミスで生きていたのが、親友の女性が亡くなって、その夫だった4人の子持ちのお医者さんのところに後妻にいった人で、

子供たちからみたら彼女は継母で、子供は世間の保守性を代表して攻めてくるというのも彼女の実体験から来た言葉だと思いますね。

ここではお二人はシングル・マザーの子育てについて語っているのですが、彼女たちの意見は同性カップルの子育てにもあてはまると思います。

同性カップルが子育てする場合、父親二人か、母親二人になるわけですが、片方の性の親しかいないという点では、シングル・マザーと同じです。

また同性カップルに育てられる子供が世間の好奇の目に晒されるのは確実で、その場合、子供が保守的な世間の価値観を後ろ盾にして、同性カップルの親を責めるようになることも十分に考えられることです。

さらに同性カップルの子供は、第三者が精子あるいは卵子を提供する人工授精によって生まれる子供が多くなるのですが、そのようにして生まれた子供が自分のアイデンティティについて悩む話はよく聞きます。

AIDで生まれるということ~加藤英明さんに聞く
https://www.babycom.gr.jp/ranshi/lecture1.html

アメリカなどでは同性カップルが赤ん坊を養子にするケースも多いと聞きますが、そのような子供が自分が養子であることがわかったときに、なぜ実の親は自分を捨てたのかと悩むケースも多いといいます。

このように同性カップルに育てられる子供は二重、三重のハンディやストレスを抱えることになるのですが、

前出の増原裕子のように人工授精や代理母、あるいは養子あっせんをとおして子供を持つことを同性カップルに勧めるLGBT活動家たちは、

そのような同性カップルに育てられる子供がどう感じるかについてあまりに無頓着のような気がします。

アメリカではすでに同性カップルによって育てられている子供は沢山いるそうですが、アメリカの同性愛者団体は、同性カップルに育てられた子供は、

異性カップルに育てられた子供と比較して特別、不幸になるわけではない、むしろ幸せになるケースの方が多いと主張しているそうです。

下記の記事などまさにその観点に立って書かれたものだと思われますが、ここでは代理出産で生まれ、ゲイの両親(二人の父親)に育てられている13歳から18歳までの5人の子供たちの証言が紹介されています。

代理出産で生まれた子どもたちの声〜父親はゲイカップル〜
http://azuki0405.exblog.jp/23223409

この記事を読めばわかるように、子供たちは概ね自分たちの境遇を肯定的にみています。

“重要なのは両親が私たちを愛しているということ、そしてきちんと育てることができるということ、社会の中で責任感があり、悪いことから正しいことに教えみちびいてくれるということ。同じような問題はシングルの親でも起こりうる。そのときも一つの性別の親しかいないのだから。”

“コミュニティが大事。LAのProvincetownというLGBTのコミュニティが自分にとってはめちゃくちゃ大事。LGBTのコミュニティが一番啓発される。同じように奮闘している人たちもいるので孤独にならなくて済む。同じような経験をしている人とシェアできれば、とても貴重だ。”

このような子供たちの発言は、そのままポリコレの教科書に載せてもいいような「模範回答」ばかりで、言わされている感が否めませんが、

この子供たちは全員、ゲイコミュニティで暮らしているので、ゲイの両親を含むコミュニティのオトナたちからゲイリブ思想を叩き込まれて洗脳されている可能性もあります。

実際、このような同性カップルによって育てられた子供たちが成人して、ゲイコミュニティを離れてから、「本当は父親と母親が揃っている普通の家庭で育ちたかった」と告白するケースは少なくないそうです。

続く

私的男色論





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