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LGBT活動家が養子縁組を可視化しない理由

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日本では昔から、愛し合う同性カップルが家族になるための手段として養子縁組制度を利用してきたという歴史があります。

現在でも、多くの同性愛者のカップルがこの養子縁組制度を同性婚の代替として利用しています。

ところがLGBT活動家を自称する連中はこの養子縁組制度について殆ど言及することがありません。

彼らが養子縁組について語るとき、それはアメリカで行われている同性婚している同性カップルが小さな子供を養子にする話であって、日本のオトナの同性愛者のカップルが実質的な同性婚として行う養子縁組についてはないのです。

つまり、LGBT活動家が好む言い回しを使えば、日本で戦前から同性愛者の間で行われている養子縁組は、LGBT活動家によって可視化されておらず、見えないものにされているのです。

なぜでしょうか?

簡単にいうと、養子縁組の存在を認めてしまえば、同性婚の必要性がなくなり、ゲイリブの存在理由が消滅するからでしょう。

ゲイリブがいってる同性婚できないために同性愛者が蒙るデメリット、パートナーが死んだときに遺産相続できないとか、パートナーが病院に入院したときの面会できないなどのデメリットは養子縁組ですべてクリアされるのです。


日本では同性婚できないから不便が多いと文句をいうリブ釜に向かって、

「だったら養子縁組すれば?」

というと、

「親子でセックスするなんて気持ち悪い」

などと答えにならないくだらない答えしか返ってきません。

こういうリブ釜は、そもそも世間では男同士のセックスそれ自体、気持ち悪いものとみなされていることを知らないのでしょうか。

私は想像力=知性だと思っていますが、リブ釜には想像力が欠如した視野の狭い人間が本当に多いです。

さらにいえば、同性婚と養子縁組制度を比較した場合、養子縁組制度の方がメリットが多いです。

まず第一に養子縁組制度は、いつになったら実現するかわからない同性婚と違ってすでに存在し、比較的簡単に利用できます。

昨年、渋谷区で同性パートナーシップ証明書を発行することに決まったとき、リブ釜たちは「同性婚に向けての第一歩だ!」と大騒ぎしていましたが、

蓋を開けてみれば申請したのはたったの一組、渋谷区お抱えLGBT芸人のレズカップル一組だけという結果に終わりました。

レスビアンであることを生業にしている上記のようなレズカップルは別にして、大半の同性カップルは8万円も費用がかかるのに法的拘束力のないエアパートナー証明書など見向きもしなかったのです。

養子縁組の二番目のメリットとして、社会的に違和感がなく、受け入れやすいことが挙げられます。

世界でこれほど同性婚が物議を醸しているのは、結婚というのは男女間で行うものであるという考えがまだまだ根強いからです。

アメリカでは民主党のオバマ政権下で昨年、ようやく同性婚が認められましたが、反対意見も根強く、次期大統領に共和党のトランプ候補が就任すれば、揺れ戻しが起こる可能性があります。

2013年に同性婚が合法化されたフランスでも、合法化以降も大規模な反対デモが何度も起こるなど、国民全体のコンセンサスを得られるところまでいってはいません。

このように国民のコンセンサスを得ずに無理やり同性婚を合法化してしまったアメリカやフランスでは、同性婚は国民を二分する醜い政争の具になっているのです。

一方、日本では同性婚が合法化されていませんが、その隠れた理由として日本では、同性婚に代わる養子縁組の制度があることから、同性婚に対する需要が小さいことが考えられます。

実際、日本で同性婚するようなホモやレズのカップルの殆どはすでに養子縁組をして親子の関係になっています。

養子縁組は実質的には夫婦関係であっても、表面的には親子関係であることから、自動的にカミングアウトが伴う同性婚の場合と異なり、自分の性的指向を世間に明らかにする必要はありません。

これはカミングアウトを嫌う日本の同性愛者にとって大きなメリットになっていると思います。

そのため、たとえ将来、日本で同性婚が合法化されるようなことがあっても、同性婚よりも従来の養子縁組制度を選ぶ当事者の方が多いような気がします。

これまで同性愛者による養子縁組制度の利用は知る人ぞ知る利用方法で、ひっそりと行われてきて、世間的にはあまり知られていませんでした。

つまり、可視化されていなかったのですが、私は物事は何でもかんでも可視化すればよいとは思っていないので、この養子縁組の制度も可視化されないまま続いていけばよいと思っていました、

しかし、同性婚の合法化について声高に叫ぶ一方、養子縁組制度についてはまったく触れないLGBT活動家をみていると、

愛し合う同性カップルが家族になる方法として日本では同性婚の代わりに養子縁組という制度があることをもっとアピールする必要があるのではないかという気がしてきました。

日本のLGBT活動家が養子縁組について触れようとしないのは、彼らがアメリカのゲイリブのやり方を信仰するLGBT教徒ばかりで、

ひたすらアメリカから輸入したLGBT教をこの日本で広めることしか考えていないからです。

彼らは二言目には、同性婚が合法化されていない日本は欧米諸国と較べて遅れていると主張するのですが、

欧米諸国が同性婚について考えるようになったずっと前、戦前から愛し合う同性カップルが家族になることができる養子縁組制度が存在した日本の方がある意味、ずっと進んでいるといえるのではないでしょうか。



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