タッシリ・ナジェールはアルジェリア南東部、リビアとニジェールの国境に近い、サハラ砂漠のど真ん中に500キロにわたって連なる台地状の岩の山脈です。
このタッシリ・ナジェール山地には今から1万2000年前から6000年前までの間に描かれた数多くの岩壁画が存在します。
岩壁画が描かれた当時、この地域は現在のような砂漠ではなくサバンナで、カバやワニ、ゾウ、キリン、バッファロー、サイなど多数の野生動物が生息していて、
壁画にはこれらの野生動物とそれを狩る当時の人間たちの姿が生き生きとした筆致で描かれています。
タッシリ・ナジェールの岩窟画の観光の拠点になるのはジャネットというオアシスの村で、
私と仲間の二人はアルジェのレンタカー屋で借りたドイツ車オペルを運転して約3000キロ離れたジャネットを目指したのですが、
最初の2300キロは舗装道路で車が殆ど走っておらず、時速160キロでかっ飛ばすことができました。
しかし残りの700キロは未舗装の「洗濯板」と呼ばれるガタガタ道で、振動で身体中のネジが外れてしまうのではないかと思うほどでした。
タッシリ・ナジェールの山地は、映画「未知との遭遇」に出てきたテーブル・マウンテンを横に引き伸ばしたような形をしていて、
トゥアレグ族のガイドと一緒に四輪駆動車で山の麓まで行き、そこから殆ど垂直に近い絶壁を頂上までよじ登って行きました。
頂上は平地が拡がっていて、様々な形状の岩の塊が連なり、まるで月世界でした。
草木は一本も生えておらず、岩陰から突然、恐竜が現れてもおかしくない雰囲気でした。
私たちはガイドの案内で岩壁画を見てまわりました。
キリンやバッファローなどの野生動物とそれらの野生動物を狙う弓矢を手にした狩人たち、パーティーでも開いているのか輪になって楽しそうに踊る人々。
裸体で頭や首に装身具を身に着け、身体に装飾的な傷を施した彼らが黒人であることは確かでした。
しかし岩壁には、それ以外にも白い巨人と呼ばれる不思議な怪物や空飛ぶ円盤や宇宙服を着ている人間に見える宇宙人のような絵も描かれているのです。
映画「未知との遭遇」で出てきたテーブル・マウンテンに宇宙人を乗せた空飛ぶ円盤が舞い降りたようにこのタッシリ・ナジェールの岩の台地にもかって宇宙人がやってきたことがあるのでしょうか。
夜になってその疑問は確信に変わりました。
私たちは浸食によりえぐれた岩壁の庇のような突き出た岩板の下に寝袋を敷いて寝たのですが、そのとき見た星空は忘れられません。
満天の星が宝石を敷き詰めたようにびっしりと空を覆い、星の光が本来の夜空である闇の部分を殆ど消していたのです。
天の川などは英語のMilky Wayそのままのミルクをこぼしたような乳白色で、息をのむような素晴らしい天然のプラネタリウムでした。
実際、その後、世界各地で「星空のきれいな場所」といわれるところを訪れましたが、このタッシリ・ナジェールで見た星空に匹敵する星空をみたことは一度もありません。
そして満天の星をみながら、ここタッシリ・ナジェールは地球上でもっとも宇宙に近い場所なのではないか。ここなら宇宙船が降り立ったとしてもおかしくはないと思ったのでした。
サンテグジュペリの「星の王子さま」もサハラ砂漠が舞台でしたが、アフリカの大地を旅していると、自分が広大な宇宙空間に浮かぶ地球という小さな星に住んでいることを実感できます。
私にとって、アフリカ旅行の醍醐味はそこにあるような気がします。
謹賀新年
あけましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願いします
本日のつぶやき
紅白で感じた「女らしさ」の違和感
駒崎弘樹 2017年01月02日 16:15
http://blogos.com/article/204308/forum/
「保育園落ちた。日本死ね」のブログはコイツが書いたにちがいない。文体がまったく同じ!
つぶやき2
英司@hj_age
平成9年生まれが成人するのね(白目)
平成生まれが売り専デビューするぞ!と騒いだのはいつの頃だったか(遠い目)
つぶやき3
私はこれまでの人生で生きているレズを見たのは数えるほどしかない。そもそもレズって本当にいるのか疑問に思ってるw