『新潮45』の休刊というショックなニュースが飛び込んできました。
たかがあの程度の文章を「差別」に認定するのはいくらなんでもやり過ぎだし、簡単に休刊を決めてしまった新潮側の態度にも疑問を感じますが、
私自身、以前「週刊新潮」にLGBT批判の記事を書かせてもらったこともあって、気持ちは複雑です。
さて前回の記事の続きですが、『新潮45』10月号では、8月号の杉田水脈議員の記事の批判にたいする反論特集、「そんなにおかしいのか杉田水脈論文」が組まれました。
7人の執筆者の二人が当事者で、そのうちの一人であるかずとさんの寄稿文『騒動の日付け役「尾辻かな子」の欺瞞」が、一番、面白くて、前回の記事で紹介したのですが、
この松浦大吾という人物は、元秋田放送のアナウンサーで、政治家としては、民主・社民推薦の無所属、民主党、民進党、希望の党など野党をあちこち渡り歩いています。
2017年に実施された第48回衆議院選挙では、希望の党から公認候補として立候補したものの落選。
落選後のインタビューでゲイであることをカミングアウトして選挙を戦いたかったのに希望の党の幹部が許してくれなかったと泣き言をいっていました。
私はそのインタビューの言葉を聞いて「アホか!この男は!」と腹が立ちました。
ホモであることと政治家であることがどういう関係があるのか、政治家としてのキャリアをある程度、築いてからカミングアウトをするのであればともかく、
政治家としてわずかなキャリアしか積んでいないのにカミングアウトするというのは、ホモであることを売り物にしたいからに違いありません。
最近のLGBTーブームとやらに乗りかかって、ゲイであることを売り物にする(本来、売り物にするようなことではないと思いますが)というのはよほどほかに売り物ではないということで、
それだけでこの人物がいかに政治家としてレベルが低いかよくわかるというものです。
実際、LGBTなんとかLGBTかんとかという肩書を付けている人間にはロクな奴がいないのは、LGBT界隈に少しでも通じている人間には、よく知られている事実です。
で、彼の寄稿文ですが、期待にたがわぬ糞みたいなくだらない文章で、まさに文は人なりという気持ちを強くしました。
まず彼は日本では、若い世代は同性愛に寛容だけど、高齢者は理解できないという珍論を披露していますが、いかにこの人が日本の同性愛の歴史に疎いかよくわかります。
日本は平安時代の昔から男色が盛行していて、逆に明治以降は、欧米のキリスト教的道徳観の流入によって、男色の慣習は衰退しているのです。
それでも過去の長年にわたる日本の男色の文化と歴史のお陰で、日本では同性愛に寛容な文化がずっと維持されています。
そのため日本ではアメリカのように同性愛の是非自体が論争の的になることはなく、同性愛をめぐる争点が存在するとしたら数十年前にアメリカで生まれたゲイリブの運動を日本に輸入しようとする自称LGBT活動家たちと、
アメリカのゲイリブ運動をそのまま文化風土の異なる日本に移植しようとしても根付くわけがないという懐疑派の対立で、当事者を含めた一般国民は無関心なのがアメリカと違うところです。
この松浦大吾サンは、2013年に日本人LGBT活動家を養成することを目的としたアメリカ国務省主催の第一回LGBT研修に参加したそうですが、
この研修プログラムはオバマ政権下に日本人のLGBT真理教の布教家を養成するために行われたもので、
日本の著名なLGBT活動家は全員、この研修に参加していて、この松浦サンも含めて、彼らは例外なくサヨク野党とずぶずぶの関係でした。
それが、松浦サンだけがなぜか最近、自民党にすり寄っているのです。
なぜなのか?
野党から見放されてほかに行くところがなくなって、自民に泣きついてLGBT枠としての候補として公認を得て選挙に出馬したいと考えているらしいようです。
彼は現在、秋田県在住で次の選挙は秋田から出馬して「秋田のLGBTが置かれている境遇」を改善したいといってますが、この人が代議士になったからといって秋田県のLGBTの境遇が著しく改善されるとは思えません。
秋田県のような人口の少ない地方の問題は、ゲイバーの数が少なく、いついって同じメンツばかりなのと、世間が狭いので身バレがしやすいことなのですが、
そのような境遇を改善しようと思ったら、人口減少問題や少子化問題、雇用情勢解などもっと基礎になる問題を解決しなければならず、とても一介の新人議員の手におえるような問題ではありません。
ともあれLGBTであることしか売り物がないこんな情けない男を公認するほど自民はバカではないでしょうし、秋田県民もこんな男に投票するほど愚かではないと思いますが、
このような人間が自民党のLGBT関連の委員会にすり寄ってきていることについては一抹の不安を感じます。
私が彼が自民党にすり寄っていることを初めて知ったのは、「自民党はLGBT活動家は利権という名の餌を与えてはならない」で紹介した、
平成30年6月13日に自民党のLGBTへの取り組みをアピールするために一般社団法人LGBT理解増進会(繁内幸治代表理事)が主催して開いた、
「LGBT理解増進記念講演会と説明会」というフォーラムで彼が司会をしていたのを知ったときです。
このフォーラムを主催した一般社団法人LGBT理解増進会代表の繁内幸治氏という人物は、神戸のLGBT関連NPOの代表を務めていた人物で、
当時、自民党独自のLGBTに対する取り組みを行う必要性を感じていた古屋圭司議員に紹介され、古屋議員たちが立ち上げた自民党の「性的指向・性自認に関する特命委員会」のアドバイザーに就任するのです。
この繁内氏は元は労組(自治労?)の活動家で、パートナーは日教組の役員だそうです。
松浦サンと同様、本来サヨクであるこういう人物が自民党のLGBT関連の委員会のアドバイザーに就任するのも面妖な話ですが、
ようするに野党が提案しているLGBT差別品詞法案なんて通りっこないし、だったら、内容なはずっと穏健になってもそれなりの利権も見込められる自民党の法案の成立を後押した方がマシだという実際的な見地に立って、
自民党にすり寄っているのではないかと思います。
そもそもなぜ自民党がLGBTに関心を持つようになったのか。
主導権を取ったのは前述の「性的指向・性自認に関する特命委員会」の委員長である古屋圭司・元国家公安委員長で、
野党が準備しているLGBT差別禁止法案が人権擁護法案と同じようなものになるのではないかと危惧を抱いたのがそのきっかけだといいます。
人権擁護法案というのは、部落解放同盟が同和立法の期限切れに伴う代替法として成立を強く推進した実質的な部落差別禁止法案で、
この案に従うと、人権委員会なる組織が差別であると認定すれば、即、罰則が課せられることになるそうで、
恣意的に運用されると言論弾圧の道具になりかねないということで、古屋議員をはじめとする反対派の議員が苦労して廃案に持ち込んだという経緯があるそうです。
現在、民主党など野党が推進しているLGBT差別解消法案は、この人権擁護法案のLGBTバージョンで、人権擁護法案と同様、成立した場合、恣意的に運用される危険があり、
危機感を抱いた古屋議員ら自民党議員がこの野党の法案を潰すために自民独自の法案を用意することにしたということらしいです。
実際、野党の差別解消法案の原案なったと思われる「LGBT法連合会」なる組織が発表したLGBT差別禁止法案には、
「ゲイっぽい」「オカマ気持ち悪い」などと発言しただけで罰せられる禁止規定があったり、企業の家族手当の廃止などノンケに喧嘩を売っているとしか思えない規定も盛り込まれていて、
こんな法案が通って、ゲイリブ団体が好き勝手に差別認定を行って誰もそれに逆らうことができなくなったら、言論の自由が侵されることになるのは目に見えています。
そのため、古屋議員は自民党のLGBTに関する検討委員会「性的指向・性自認に関する特命委員会」を立ち上げ、自民党独自のLGBTに関する考え方をまとめるのです。
私はここまではよかったと思います。
しかし上記の「LGBT理解増進記念講演会と説明会」というフォーラムに繁内氏や松浦サンのようなサヨクくずれが集まってきているのをみて、自民党の上記委員会がLGBT利権を狙う活動家たちの標的になりつつあるのではないかという危惧をもたらざるを得ないのです。
前記のフォーラムに招待された自由同和会中央本部の平河秀樹事務局長がスピーチで「LGBTを第二の同和にするな」と釘を刺してくれたので、大丈夫だとは思うのですが。。。
ともあれ、私は今回の杉田水脈議員の「生産性」発言をパヨクたちが大騒ぎして糾弾し、安倍降ろしのためにLGBTをツールとして使ったことが明らかになって、
自民党内でLGBTにたいする熱意が冷めるのではないかと、希望的観測をしています。